病気不安症とは、心気症と診断されていた病気の一部です、

自分が大きな病気にかかっているのではないかという不安に捉われた従来の心気症のうち、心の問題が大きな患者さんが診断される不安障害です。

病院に受診して検査しても大きな異常は認められません

。それをお医者様に伝えられても、病気不安症の方は納得が出来ず、セカンドオピニオンをくりかえしてしまい、どこかに重篤な病気が潜んでいるのではないかという不安をぬぐいさることが出来ません。

抑圧された日々のストレスの原因を自身の身体にフォーカスしてしまい、時に小さな病気がきっかけとなり発症してしまうことがあります。

自身のなかに大きなストレスがある時、その意識を問題自体ではなく、身体の不調のほうに意識を向けることによる、ある種の防衛本能です。

例えば、身近な人が重篤な病気にかかってしまった。

もしかして、自分にもなにか大きな病気があるのではないかと、本人の心は身体の不調を重篤なものとして考えずにはいられなくなる傾向がありますが、根本にある原因は、自分のなかにあるストレスや不満を上手く解消できずにため込んでしまっていることが原因です。アメリカ精神医学会(APA)のDMS-5では、主に6つの診断基準があります。

1.重い病気かもしれないという囚われがあること

2.身体症状はほとんどみられないこと

3.健康について強い不安を感じていること

4.過度の健康関連行動を行い続けること(ドクターショッピング)

5.その行動が6か月以上持続していること

6.病気に関連した囚われが、他の精神疾患ではうまく説明できないこと

などが挙げられています。

病気不安症に陥りやすい性格として、

内向的、内省的、心配性、完全理想主義、負けず嫌いなひとなどが多く見受けられます。

改善するためには薬物治療他、森田療法、認知行動療法、自立訓練法などがあります。

まずは自身の拘り方が異常であることをしっかり把握してゆくために、リラクゼーションな民間療法なども取り入れて自分をリラックスさせていくことが一番でしょう。