虚偽性障害は作為症とも呼ばれ、自身がいかにも病気であるかのように意図的に振る舞うそのやり方があまりにもねつ造されているのもで、症状のふりや誇張、悪化を訴え病人の役割を果たすことで何故か満足感を得ている状態を表します。その中には、自分が病人であることにより、周りから大切に扱われる、大切にしてもらえるという病気による利益を獲得することが目的としてあります。

自分の病気の遍歴を長々と語るが、その詳細を問われると急に曖昧な回答しか出来ずに一貫性がない、やたら病名などには詳しくその用語を駆使して嘘の症状を訴える虚言癖を持つ。病院に行きその結果が陰性と出ても、また新しい症状を訴え、虚偽症状を作りだす。

この症状を持つ人の動機は、自身が満たされずにいた愛情を確保するために自分が病人だという弱者を装うことにより、自身の目的を達成しようとします。病気であることを次から次へと偽装し、それにより病院を渡り歩くこともあります。これが高じると、必要のない手術にまで発展してしまうこともあり、心配する身内に多大な疲労を書けることもあります。

またこの虚偽性障害は、他者に負わせるものもあり、自分の子供に病歴を作り偽り、薬物を使って子どもの健康を損なわせてみたり、検便や検尿の際に細菌や血液を混ぜるなど、意図的に養育者が子供を病気にしたてあげようとします。

仮病の域を明らかに超えていて、これらはミュンヒハウゼン症候群とも呼ばれています。これらの大きな特徴として、例えば保険金を得る、休暇を得るなどのような目的はなく、ただ周囲の関心を自身に引きたいがために行う異常行為であるところです。病気を装うことにより、他者から自身への関心を高めるための手段とすることが目的であるところです。

この症状は本人が気づくことは少なく、周囲の人間が先に異常に気づくことが多いとされています。あまりにも異常行為が続くなら放置せず、重大なことになる前に、周囲が精神科に相談に行き、病院に行く際に医師にその事を先に伝えておく、そして精神科を受診できるように導いていくことが大切とされます。