夜眠れない(入眠困難)寝ても目が覚めてしまう(中途覚醒)朝早くに目が覚めてしまう(早朝覚醒)眠りが浅く眠った感じがしない(熟眠障害)などがあり、疲れや注意力散漫、昼間の眠気、疲れなどでざまざまな体調不良が起こる状態のことを言います。不眠症は小児期や青年期にはまれですが、20代~30代に始まり加齢とともに増加する傾向にあります。日本においては約5人に一人程が不眠症で悩んでいると言われています。そして主に女性のほうが多いといわれます。

不眠症を起こす要因として、枕が変わる、時差がある、季節の変動などの環境要因、身体的問題による身体要因、悩み、ストレス、緊張などからの心的要因、薬、アルコール、カフェインなどの摂取による生活習慣要因などがあります。

主な判断基準としてその状態が1週間に3夜で起こる、三か月間持続する、睡眠の場所や適切な機会があるにも関わらず、頻繁に起こる場合、原因がどこにあるのかを調べ早期に対処してゆくことが肝心です。

三か月以上その症状が続く場合は持続性の睡眠障害であることがあります。

不眠症の影には精神医学的な要因が隠れていることもあり、不安障害やうつ病の可能性もあります。自身でストレスを意識せずいる場合、それが不眠症という形で現れることもあります。自身で思い当たるフシがある場合、生活習慣要因や環境要因であるなら、自らの対処は出来ますが、原因がわからない場合は早期に心療内科を受診するなどして、睡眠をとれるように対処してゆくことが大切です。

不眠症が続くと体力も消耗し、物忘れが激しくなったり注意力も散漫になり身体にも悪影響が多岐に渡り持続してしまいます。眠る直前までテレビは見ない、パソコンやインターネットを触らない、眠る前にゆったりした時間を作ることによりかなり軽減することもあります。加齢による不眠症には、日中太陽に当たる、軽い運動、ウオーキングやストレッチをするなど、身体を動かしていくことも大切です。