コミュニケーション障害という言葉は世間一般的に短縮して、よく「コミュ障」と言われることも多くあります。

世間でよく言われているコミュ障とは、人見知りなどが強く、人間関係が上手くできない、人と話す時に緊張してしまって話しが出来ない、もしくは人の気持ちを察することが苦手で引きこもりがちである、他人に興味がなく相手の話をうまく聞き取ることが出来ないようなことを指すことが多いのですが、医学的観点からのコミュニケーション障害の意味はもっと広く、対人関係が不得手だけの意味ではありません。

語音症(言語障害)(語音障害)(吃音)などは子供時代における発達段階時期に見られるもので、その年齢よりも明らかに幼く発達が遅れていて、精神的疾患とはまた別のものです。環境のため発症するケースもありますが、頭部外傷や、聴覚障害のため困難している場合があり、すべてを精神的問題と括ることはできません。

会話をしようとしても上手く表現が出来ない、相手が話している言葉の意味をキチンと理解出来ない、空気が読めず、人との会話がそれていく、一つの話題を維持していくことが困難です。また、発達障害とは別に区分しなければならず、自閉症やアスペルガー症候群と一緒にはできません。

脳の外傷からの機能障害や、難聴などにより、コミュニケーションに支障をきたすことがあることも含めてコミュニケーション障害であり、これによるストレスなどからの延長で、神経症や心身症を引き起こすこともありますがあくまで二次的なものです。

世間でいわれているコミュ障は、発達障害からくる自閉症やアスペルガー症候群と一緒にされている傾向がありますが違うもので、コミュニケーション障害は多くを総括した言い方であります。